『大学中退して仕事を探しています。アルバイト経験しかありませんが派遣社員になることはできますか?』
はい、可能です。
派遣会社に登録する人はアルバイト経験のみの人が多いです。大学や専門学校を中退している人も沢山います。派遣ではアルバイト経験も立派な職歴として判断されますから、20代なら多くの派遣先から仕事を選ぶことができます。
正社員に近い内容の仕事ができるのでスキルが身に付きますし、給料が高いので収入面でも余裕ができるでしょう。学歴よりも「今何ができるか」を見て採用を判断する派遣先が多いため、大学中退という経歴を過度に気にする必要はありません。
大学中退は派遣登録・面接で不利になる?
大学中退という経歴自体が、派遣登録の合否を左右することはほとんどありません。ただし、登録時や職場見学の際に中退理由を聞かれることはあるので、答え方を準備しておくと安心です。
登録時に中退理由を聞かれた場合の答え方
派遣会社のコーディネーターは、中退の理由そのものよりも「今は働く意欲があるか」「同じ職場で長く続けられるか」を確認したいだけです。
ネガティブな理由(学業についていけなかった、人間関係で悩んだなど)であっても、そのまま伝える必要はありません。「経済的な事情」「別の分野に関心が移った」など事実に基づきつつ前向きに言い換え、「今は仕事に集中したいと考えている」という姿勢を伝えれば十分です。
履歴書・職務経歴書での中退の書き方
学歴欄には「〇〇大学〇〇学部 中途退学」と正直に記載します。隠したり「卒業」と偽ったりするのは経歴詐称にあたり、発覚すれば信頼を失うため絶対に避けましょう。
中退の理由を書く欄がない場合は無理に書く必要はありません。面接で聞かれたときに簡潔に答えられれば問題ありません。
正社員と同じくらいの給料を貰える派遣社員
アルバイトからのステップアップとして派遣社員を選ぶ方が多いです。
一番の理由は「給料の良さ」です。採用されやすい派遣先の時給は1300円~1500円なので、20代なら正社員並みの給料になります。
フルタイムで働く場合は社会保険に加入できます。保険料を会社と折半して加入できるので、一般的なアルバイトよりも収入面ではずっと満足がいくでしょう。
派遣社員になりやすい職場は?
女性の場合は一般事務・営業事務・テレアポなどの仕事が多数あります。経理事務や通訳などの時給1500円を超える派遣先もありますが、倍率が高く採用されにくいです。
男性の場合は営業や軽作業が多いです。家電量販店の営業やテレアポ、ルート営業などが採用されやすいです。営業職で3年以上働いていると、派遣先で直接雇用されるケースもあります。
派遣社員として働く前に知っておきたい注意点
派遣にはメリットが多い一方で、正社員とは違う働き方ならではの注意点もあります。事前に理解しておくことで、就業後のミスマッチを防げます。
契約期間・雇用の不安定さ
派遣は基本的に契約期間が定められており、契約満了と同時に仕事が終了することがあります。次の仕事がすぐに決まるとは限らないため、収入が不安定になる時期が生じる可能性があります。
同じ職場で働けるのは原則3年まで
労働者派遣法により、同一の派遣先の同一の組織単位(部署)では、原則として3年を超えて働くことができません(「3年ルール」)。3年経過後は、別の部署に異動するか、派遣先で直接雇用されるか、別の派遣先を探すことになります。
詳しくは厚生労働省「労働者派遣事業関係業務取扱要領」で解説されています。
「派遣のまま」にならないための考え方
派遣は収入面・スキル習得の面でメリットが大きい働き方ですが、将来的に正社員を目指すのであれば、派遣で得た経験やスキルを職務経歴として整理し、次のキャリアにつなげる意識を持つことが大切です。
派遣採用で大切なのは「若さ」です
派遣法で年齢を定めることはできません。しかし実際に現場で優先的に採用されるのは若い人です。
大学中退から間もなければ派遣先はすぐに見つかります。派遣でも経験を積んでいくことで時給は上がりますし、将来的に正社員へ転職するとしても有利です。
中退から年数が経っている場合はどうする?
20代後半や30代になっている場合も、派遣社員になれないわけではありません。この場合は「若さ」ではなく「これまでの実務経験・スキル」が評価の軸になります。
事務系ならExcelなどのPCスキル、営業系なら接客・折衝の経験など、アルバイトで培ったスキルを棚卸しして応募先に伝えることが重要です。未経験可の求人から実績を積み、徐々に時給の高い仕事へステップアップしていく方法が現実的です。
アルバイトからのステップアップとして派遣社員に挑戦してみるのもよいでしょう。
将来的に正社員を目指すなら『紹介予定派遣』を探す
紹介予定派遣とは、派遣社員として3か月~6か月間働いた後、派遣社員・企業の双方が合意すれば直接雇用される仕組みです。
通常の派遣と比べれば働くまでの難易度が高いですが、紹介予定派遣ならではのメリットとして
- 採用されにくい大手企業で働ける
- 実際の職場を体験してから正社員として働くかどうか決められる
- 正社員切り替え後の離職率は低く、長く働いてスキルを身につけられる
などがあります。
詳しくは「大学中退者が紹介予定派遣を利用する3つのメリットと注意点」をご覧ください。
大学中退者が派遣社員になるまでの3ステップ
①派遣会社に登録する
まずは派遣会社に登録します。1社だけでなく複数社に登録しておくと、紹介される求人の選択肢が広がります。
②希望条件・職歴をすり合わせる
コーディネーターとの面談で、希望する職種・勤務地・時給や、これまでの職歴(アルバイト経験含む)を伝えます。ここで大学中退の経緯を聞かれることもありますが、前述の通り前向きに答えれば問題ありません。
③職場見学・就業開始
条件に合う求人が見つかれば職場見学を経て就業開始です。契約期間や更新の有無は事前にしっかり確認しておきましょう。
よくある質問
Q. アルバイト経験しかなくても未経験の職種に挑戦できますか?
A. 可能です。事務職や軽作業など、未経験者を歓迎する求人は多くあります。まずは派遣会社に希望を伝えてみましょう。
Q. 派遣登録で中退理由はどこまで正直に話すべきですか?
A. 事実を隠す必要はありませんが、ネガティブな理由をそのまま伝える義務もありません。「経済的な事情」「進路変更」など事実に沿った表現に言い換え、今は仕事に前向きに取り組みたいという姿勢を伝えれば十分です。
Q. 派遣社員になるのに年齢の上限はありますか?
A. 法律上、年齢だけを理由に派遣を断ることはできません。ただし実務上は若い人が優先されやすい傾向があります。20代後半以降は、実務経験やスキルをアピールすることで採用されやすくなります。
Q. 派遣から正社員になれますか?
A. 派遣先での実績が評価されて直接雇用されるケースや、紹介予定派遣を利用して正社員化するケースがあります。正社員を目指す場合は、早い段階から紹介予定派遣の求人も視野に入れておくとよいでしょう。
Q. 大学中退のままフリーターでいるより派遣社員の方がいいですか?
A. 一般的に派遣社員はアルバイトより時給が高く、社会保険にも加入できるため、収入・待遇面で有利になりやすいです。また、正社員に近い業務を任されることも多く、スキルや職務経歴を積みやすい点もメリットです。

