『大学中退から就職するならブラック企業しかありませんか?』
基本的にはそんなことありません。それなりにホワイトな企業へ就職できますし、営業以外の仕事だって沢山あります。
学歴ハンデや職歴ハンデのために多くの人が就職活動に苦労しますが、少なくとも「ブラック企業しかない」なんてことはありません。この記事では、なぜ「大学中退はブラック企業しかない」と言われてしまうのか、ブラック企業の具体的な見分け方、そして明らかなブラック企業を避けながら就職活動を進める方法を解説します。
なぜ「大学中退はブラック企業しかない」と言われるのか
大学中退者がブラック企業を連想されやすいのには理由があります。
学歴フィルターをかけている大企業の求人には最初から応募できず、結果として中小企業・零細企業の求人が選択肢の中心になりやすいことが一つです。中小企業がすべてブラックというわけではありませんが、求人広告に費用をかけられる体力のある企業が少なく、労働条件の見えにくい求人に出会う確率が相対的に上がりやすいのは事実です。
また、「学歴や職歴にハンデがあるから、贅沢は言えない」と自分自身で選択肢を狭めてしまい、労働条件を十分に確認しないまま応募先を決めてしまう人が多いことも、「大学中退=ブラック企業」というイメージにつながっています。
つまり、「大学中退者だからブラック企業にしか採用されない」のではなく、「情報収集や応募先選びの工夫をしないと、結果的にブラック企業に当たりやすくなる」というのが実情です。裏を返せば、正しい知識を持って応募先を選べば、ブラック企業を避けることは十分可能です。
「どこにも就職できないから…」という発想は危険
自己肯定感の低い人ほど「どこにも就職できないから…」という発想が多いです。
しかし、消極的な考えをしていると面接官が「あれ?こいつ売れなさそうだぞ?」と気付く可能性があるのでとても危険です。
自分に自信がない人は売上を作れませんから、自信のなさを採用面接で見透かされて不採用になります。
実際に「どこにも就職できないからブラック企業の営業に~」なんて人は、やっぱり役立たずで現場の営業マン・営業事務さん達からも役立たずで邪魔と言われてしまいます。
ブラック企業の特徴・見分け方
厚生労働省は「ブラック企業」を公式に定義しているわけではありませんが、一般的に以下のような特徴を持つ企業がブラック企業と呼ばれています。
- 労働者に極端な長時間労働やノルマを課している
- 賃金不払い残業やハラスメントが横行し、コンプライアンス意識が低い
- そうした状況の中で、労働者を使い捨てのように選別している
応募前に確認できる、具体的な見分け方のポイントは以下の通りです。
労働時間・休日
時間外労働は月45時間が一つの目安とされ、月80時間を超える残業は「過労死ライン」と呼ばれる危険水準です。年間休日が100日を下回ると少なめ、80日を下回るとブラック企業の可能性が高まるとされています。
給与・残業代の記載
最低賃金を下回る給与設定は違法です。また、「未経験なのに給与が高い」求人は、固定残業代(みなし残業代)が基本給に含まれていて、実際の手取りは額面より少ないケースがあるため注意が必要です。残業代が何時間分、いくら含まれているのかを必ず確認しましょう。
求人の出し方
同じ求人が長期間、あるいは繰り返し掲載されている企業は、採用してもすぐに人が辞めている可能性があります。常に中途採用を行っている場合も、欠員の補充が多いと考えられます。
雇用形態の記載
「正社員登用あり」「試用期間は契約社員」といった記載がある場合、本当に正社員になれるのか、その実績はどれくらいかを確認しましょう。契約社員のまま契約期間で終了してしまうケースもあります。
精神論的な表現の多さ
「夢」「やりがい」「情熱」といった言葉ばかりが並び、仕事内容や待遇の具体的な記載が少ない求人は、会社の実態を数字で語れない可能性があります。
これらのポイントを押さえておくだけでも、応募前に「明らかなブラック企業」をある程度見抜けるようになります。
明らかなブラック企業は避けられる
大学中退という学歴ハンデがある以上は、なんでもかんでも全て良い企業なんてありません。
しかし、超弩級のブラック企業だけなら避けても大丈夫です。
企業のよいところ・注意すべきところも確認して、自分にあった企業を見つけるのが大切です。
ブラック企業を避けて就職活動していく方法
「とにかく採用されればどこでもいい」という考えで就職したけれど、会社でボロ雑巾となって体を壊してしまっては元も子もありません。
薄給かつ長時間労働という、ブラック環境に耐えられる人材を希望している企業はあります。営業マンの3年離職率が80%を越えている企業もあるので「どこの会社へ応募するか」は慎重に検討すべきです。
そこでおすすめなのが『エージェントを利用して実際の離職率を確認してから応募する』方法です。
営業に強い代表的なエージェントは「ジェイック(就職カレッジ)」があります。
集団面接では「あれ?ここは大丈夫なのかな?」と思う体育会系の企業に当たるかもしれませんが、エージェント側がしっかり企業調査を行っているため、明らかなブラック企業は避けられます。
面接前に離職率は分かっていますから、入社後に「こんなはずじゃなかったのに…」という事態にはなりません。
営業職は本当にブラックが多いのか
大学中退者の就職先として営業職がよく挙げられるため、「営業=ブラック」というイメージを持つ人も少なくありません。
営業職は経歴不問の求人が多く、大学中退者にとって間口が広い職種である一方、新規開拓中心でノルマが厳しい業界(不動産販売、保険など)は離職率が高くなりやすい傾向があります。一方で、ルート営業が中心の業界や、教育体制の整った企業であれば、営業職だからといって必ずしもブラックというわけではありません。
営業職だけがブラック企業の温床というわけではなく、事務職や他の職種であっても、人員不足で残業が常態化している会社はあります。「営業職だからブラック」「事務職だからホワイト」と職種だけで判断せず、企業ごとの実態を確認することが大切です。
営業以外の職種を含めた選択肢については、以下の記事でも詳しく紹介しています。
もしブラック企業に入ってしまったら
事前に注意していても、入社してみないと分からない部分はどうしても残ります。もし就職先が明らかなブラック企業だったと感じた場合、無理に我慢を続ける必要はありません。
心身に不調が出るほどの長時間労働やハラスメントがある場合は、早期の退職も選択肢に入れましょう。短期間での離職は転職活動で不利に働くこともありますが、心身を壊してしまっては、その後の就職活動そのものが難しくなってしまいます。
次の就職先を探す際は、同じ失敗を繰り返さないためにも、今回紹介したブラック企業の見分け方を踏まえたうえで、転職エージェントなど第三者の視点を借りながら応募先を選ぶことをおすすめします。
よくある質問(Q&A)
Q. 大学中退者は本当にブラック企業にしか採用されませんか?
そうとは言い切れません。中小企業中心の求人になりやすい傾向はありますが、ブラック企業の特徴を押さえて応募先を選んだり、転職エージェントを活用したりすることで、ホワイトな企業に就職することは十分可能です。
Q. ブラック企業かどうかは面接で見抜けますか?
ある程度は可能です。残業時間や休日について具体的な数字で答えてもらえない、離職率を濁される、面接官の態度が高圧的といった場合は注意が必要です。ただし、面接だけで完全に見抜くのは難しいため、求人票の記載内容や、エージェント経由での企業情報もあわせて確認しましょう。
Q. 離職率の高い企業は必ず避けるべきですか?
目安にはなりますが、業界特性によって離職率が高くなりやすい業種もあります。離職率だけで判断せず、なぜ離職率が高いのか(ノルマの厳しさなのか、労働環境なのか)まで確認したうえで判断することが大切です。
まとめ
大学中退者が就職活動で苦労しやすいのは事実ですが、「ブラック企業しか選択肢がない」というのは思い込みです。学歴フィルターの影響で中小企業中心の求人になりやすいことや、自分で選択肢を狭めてしまうことが、ブラック企業に当たりやすくなる主な原因です。
労働時間・休日・給与の記載、求人の出し方など、ブラック企業を見分けるポイントを押さえたうえで応募先を選び、転職エージェントのような第三者の視点も活用すれば、明らかなブラック企業は十分に避けられます。

