大学を中退したあと、「DODAを使って就職活動を進められないか」と考えていませんか。
DODAは知名度が高く求人数も豊富なサービスですが、実は「求人サイト」「エージェント」「新卒エージェント」という3つの異なる機能を持っており、大学中退者にとっての使いやすさはこの機能ごとに大きく変わります。
結論から言うと、20代であればDODAへの登録・利用自体は可能です。ただし、3つの機能すべてが同じように使えるわけではなく、どの機能を軸にするかで就職活動の進めやすさが変わってきます。この記事では、DODAの機能ごとの違いと、大学中退者が実際にどう使い分ければよいかを解説します。
DODAとは?3つの機能を持つハイブリッド型サービス
DODAは、パーソルキャリア株式会社が運営する転職支援サービスです。他の転職サービスと大きく異なるのは、性質の異なる3つの機能を1つのサービスの中に持っている点です。
doda求人サイト(自己検索型)
自分で求人を検索し、直接応募できる機能です。会員登録をすれば、職歴がない人でも求人検索とスカウトの受信が可能で、3つの機能の中では最も間口が広い入り口と言えます。
dodaエージェント(中途採用向け)
キャリアアドバイザーが面談を通じて求人を紹介してくれる、中途採用者向けのエージェント機能です。正社員・契約社員・派遣社員のいずれかの就業経験がある人を主な対象としているため、職歴のある既卒者には適していますが、就業経験が全くない大学中退者には紹介を受けにくい場合があります。
doda新卒エージェント(新卒・既卒向け)
新卒採用の枠組みで就職を支援する機能です。既卒者も対象には含まれますが、個別のWebカウンセリングが中心で、紹介される求人も新卒向けが主体となります。大学中退者にとっては、新卒という扱いに違和感を覚える場合もあるかもしれません。
リクナビNEXT・リクルートエージェントとの違い
同じように大学中退者の利用が気になるサービスに、リクナビNEXT(自己応募型の求人サイト)やリクルートエージェント(中途採用向けのエージェント)があります。DODAはこの2つの機能を1つのサービス内に併せ持っている点が特徴です。それぞれのサービスの詳しい特徴は以下の記事で解説しています。
大学中退でリクナビNEXTは使える?20代が後悔しない使い方と代替サービス
大学中退はリクルートエージェントで不利?20代が登録前に知るべき実態
大学中退者はDODAに登録できる?
登録条件・年齢制限の確認
DODAの登録条件に、学歴による明確な制限は設けられていません。年齢制限も基本的にないため、20代であれば大学中退という経歴があっても登録自体に支障はありません。
登録できることと、サポートを受けられることは別問題
ただし、登録できることと、エージェントから手厚いサポートを受けられることは別問題です。先述の通り、dodaエージェントは就業経験のある人を主な対象としているため、職歴なしの大学中退者が登録しても、紹介できる求人が見つからないと判断される可能性があります。「登録はできたのに、思うようなサポートを受けられなかった」という状況を避けるためにも、3つの機能の違いを理解したうえで使うことが大切です。
3つの機能、大学中退者はそれぞれ使える?
doda求人サイト|職歴なしでも使いやすい、「大卒以上(中退可)」求人も存在
求人サイト機能は、職歴がない状態でも求人検索・スカウト受信ができるため、大学中退者にとって最も使いやすい入り口です。掲載求人の中には、応募条件を「大卒以上(中退可)」と明記しているものもあり、販売職を中心に学歴不問・未経験歓迎の求人も一定数見られます。まずはこの機能で、自分が応募できそうな求人がどれくらいあるかを確認してみるとよいでしょう。
dodaエージェント|就業経験者が主な対象、中退直後は紹介を受けにくい
dodaエージェントは中途採用枠向けのサポートのため、正社員などの就業経験がない大学中退者には、求人を紹介してもらえない可能性があります。「相談だけでもしてみたい」という場合でも、職歴なしの状態では希望に沿った案内を受けにくいことは理解しておきましょう。
doda新卒エージェント|既卒は個別Webカウンセリングが中心、新卒向け求人が主体
doda新卒エージェントは、既卒者も利用対象に含まれますが、サポートの中心は新卒者向けの求人紹介です。既卒者には個別のWebカウンセリングが用意されているものの、紹介される求人の幅は新卒エージェントほど広くない点を踏まえておく必要があります。
大学中退者がDODAを使う際の注意点
スカウト機能は職歴・スキルの記載が薄いと届きにくい
求人サイト機能にはスカウト機能も備わっていますが、プロフィールに職歴やスキルの記載が少ないと、企業からのスカウトが届きにくくなります。アルバイト経験やスキルなど、書ける情報はできるだけプロフィールに反映させておきましょう。
エージェント面談で「紹介できる求人がない」と言われる可能性
dodaエージェントに申し込んでも、職歴なしの状態では「現時点では紹介できる求人がない」と言われてしまうことがあります。これは大学中退者に限った話ではなく、総合型のエージェントサービス全般に共通する実態です。サポートを断られたとしても、それ自体を必要以上に気にする必要はありません。
大学中退者に向いている代替・併用サービス
就業経験がほとんどない段階では、既卒・第二新卒・フリーター層に特化したエージェントの方が、親身なサポートを受けやすい傾向があります。代表的な3社を紹介します。
ジェイック|研修付きで未経験から正社員を目指せる
ジェイックが運営する「就職カレッジ」は、既卒・第二新卒・フリーターを対象とした就職支援サービスで、2005年のサービス開始以来、就職支援実績は4万人を突破しています。大学中退者向けには「中退就職カレッジ」という専用プログラムも用意されており、社会人としての基礎を学ぶ無料研修を受けたうえで、書類選考なしの集団面接会に参加できる点が特徴です。
ハタラクティブ|既卒・フリーター専門、書類対策が手厚い
ハタラクティブは、20代のフリーター・既卒・第二新卒に特化した就職支援サービスです。応募する企業1社ごとに個別で面接対策・書類添削を行う手厚いサポートが特徴で、書類通過率96%、内定率80%という実績を公表しています。
UZUZ既卒|中退者の就職支援に強い実績
UZUZは、20代の既卒・第二新卒・フリーター・未経験者に特化した転職・就職エージェントです。累計3,213社との取引実績があり、内定率80%以上という数値を公表しています。企業情報に精通したカウンセラーが、一人ひとりの経歴や弱点に合わせたオーダーメイドの面接対策を行ってくれる点が特徴です。
3社の違いをひと目で比較
| 項目 | ジェイック | ハタラクティブ | UZUZ既卒 |
|---|---|---|---|
| 対象者 | 既卒・第二新卒・フリーター(中退者専用プログラムあり) | 20代のフリーター・既卒・第二新卒 | 20代の既卒・第二新卒・フリーター・未経験者 |
| 特徴 | 研修+集団面接会で未経験から正社員を目指せる | 1社ごとの個別サポートが手厚い | 経歴に合わせたオーダーメイド対策 |
| 実績の目安 | 就職支援実績4万人超(2005年〜) | 書類通過率96%、内定率80% | 内定率80%以上、累計3,213社と取引 |
| こんな人におすすめ | 研修を受けてから面接に臨みたい人 | 1社ずつ丁寧に対策してほしい人 | 職種を絞って個別に相談したい人 |
DODAを使うなら、この順番がおすすめ
まずは求人サイト機能で求人を眺める
最初のステップとして、doda求人サイト機能で「大卒以上(中退可)」や学歴不問の求人がどれくらいあるかを確認してみましょう。エージェントのサポートを受ける前に、求人の相場観をつかむのに役立ちます。
既卒向けエージェントと並行して使う
求人サイトで求人を眺めつつ、実際の応募書類対策や面接対策は、ジェイックやハタラクティブなど既卒向けエージェントのサポートを受けながら進めるのが効率的です。dodaだけで完結させようとせず、役割分担をするイメージです。
dodaエージェントは就業経験を積んでから本格活用
dodaエージェントは、正社員などの就業経験を積んだあとに本格的に活用するのがおすすめです。最初の就職先を既卒向けエージェント経由で決め、そこでの経験を土台に、次の転職でdodaエージェントやリクルートエージェントのような総合型サービスを使うという段階的な進め方が現実的です。
大学中退から就職を成功させる実践ポイント
職務経歴書・履歴書での中退理由の書き方
中退理由は、事実を簡潔に伝えたうえで、その後どう行動したかまでセットで書くのがポイントです。「経済的な事情により中退。中退後は接客業でアルバイトを続けながら、正社員として長く働ける仕事を探すため就職活動を始めた」のように、ネガティブな事実だけで終わらせず、前向きな行動につなげる書き方を意識しましょう。
面接で中退理由を聞かれたときの答え方
面接官が知りたいのは「なぜ辞めたか」以上に「そこから何を学び、今どう変わったか」です。中退理由を正直に話したうえで、「その経験を通じて〇〇の大切さに気づいた」「だからこそ今回、長く続けられる環境を求めて応募した」という流れで伝えると、前向きな印象につながります。
「今なぜ正社員を目指すのか」を言語化しておく
中退者の面接では、「なぜ今のタイミングで就職を決意したのか」を必ずと言っていいほど聞かれます。きっかけとなった出来事や、今後実現したいことまで自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。
よくある質問(Q&A)
Q. 大学中退はDODAの登録を断られますか?
登録自体を学歴だけで断られることはありません。ただし、dodaエージェントのサポートに関しては、就業経験がないことを理由に「紹介できる求人がない」と言われる可能性があります。
Q. DODAとリクナビNEXT・リクルートエージェントはどう違う?
リクナビNEXTが自己応募型の求人サイト、リクルートエージェントがエージェント型のサービスであるのに対し、DODAはこの2つの性質を1つのサービス内に併せ持っている点が異なります。大学中退者であれば、まずDODAの求人サイト機能から使い始めるのが現実的です。
Q. 既卒向けエージェントと併用していい?
問題ありません。むしろ、大学中退直後は既卒向けエージェントを主軸にし、DODAは求人サイト機能で情報収集に使う、という役割分担をするのがおすすめです。
まとめ
大学中退という経歴があっても、20代であればDODAへの登録・利用自体は可能です。ただし、DODAは「求人サイト」「dodaエージェント」「doda新卒エージェント」という3つの機能を持っており、大学中退者が使いやすいのは主に求人サイト機能です。エージェント機能については、就業経験がない段階では紹介を受けにくい可能性があることを理解しておきましょう。
まずはジェイックやハタラクティブ、UZUZ既卒といった既卒・第二新卒向けのエージェントで最初の就職先を決め、DODAは求人サイト機能で情報収集に活用する。そして就業経験を積んだあと、dodaエージェントやリクルートエージェントのような総合型サービスを本格的に使う、という段階的な進め方が、大学中退者にとって現実的な選択です。

