就職活動で苦労している人間からすれば信じ難いかもしれませんが、『選ばなければ就職先はある』は半分は本当です。
総務省が発表している完全失業率は、ここ数年でもっとも悪かった2009年でも5%台です。
ハローワークに行けば大学中退者よりも悪い条件を持っている人も就職活動しているのにこの数字です。正社員として働けているかどうかは別とすれば、ほとんどの人が仕事にありつけています。
20代の就職支援を行っているエージェントでは、正社員未経験のフリーターでも80%以上が正社員就職しています。
ブラック企業なら仕事はあるけれど
飲食業界や介護業界は、業界自体がブラックと言われるほどに労働環境の劣悪な職場が多いです。ブラック業界で働くデメリットとしては次の3つがあります。
- 労働時間が長い
- 給与が安い
- 離職率が高く人手不足で常に激務のことが多い
こんな条件を満たしている職場なら採用される可能性は高いです。もちろん「ブラック業界かどうか」よりも「ブラック企業かどうか」で判断するのが重要です。
しかし、劣悪な労働環境で耐えられる人は滅多にいません。劣悪な環境に耐えられずフリーターに逆戻りしたり、場合によっては過労死することもあります。
就活で困っている人は「選ばなければ仕事あるだろ?だからブラックで働け」と言われることはありますが、そんなアドバイスをしている人は無知で無責任なだけです。求職者に対して「死ね」といってるのと変わりません。
就職先を選ぶことの大切さ
『選ばなければ就職先はある』なんて言われても、「どこでもいいから就職する」とはならないでしょう。
就職先を選ばないことで、将来的にさらに悪い状況に追い込まれます。スキルが身に付かない職場で働き続けていれば、30代・40代になってからの転職先はありません。技術水準が低いままで年を取れば、自分よりも若い人にどんどん追い抜かれていきます。
今手元にお金がなければ短期雇用で食いつなぐのは当然ですが、キャリアアップしていくためには、腰を据えて働ける仕事を見つけのが必須です。
- できるだけ「正社員」の待遇にこだわる
- できるだけ自分が仕事の技術を身につけられる
- できるだけ長く働ける職場を探す
この3点を重視して仕事を選んでいきましょう。
相談するなら就活支援を行っている転職エージェントへ
大学中退者がはじめて就職活動をするなら、転職エージェントを利用することをおすすめします。就職活動や転職活動はノウハウが確立されているからです。
就活支援の素人である親や友人に相談したところで、まともなアドバイスが返ってくることは稀です。むしろ見当違いのアドバイスが返ってきてしまいかねません。
書類審査で落とされていたり、何社もの面接を受けても不採用が続いているなら、就活のコツが掴めていない可能性が高いです。気合や根性で乗り切れるものではありません。
転職エージェントは、求職者が就職先で長く働いてはじめて報酬を受け取れます。つまり、採用されやすい企業が見つかりやすく、ブラック企業を紹介される可能性も低いです。さらに無料で書類対策や面接対策をしてもらえます。
就活で困った時には一度エージェントをチェックしてみてください。
大学中退者におすすめの転職エージェント
転職業界最大手のリクルートグループが運営しているフリーター専門のエージェントです。
全国に拠点を抱えており、抱えている求人案件数はどこよりも多いです。営業職は全体の4割程度、求人数が多いので営業以外の職種も沢山あります。
大学中退者支援プログラム「セカンドカレッジ」や、営業職向けの「ジェイック営業カレッジ」という無料就職講座を受講できるエージェントです。
ビジネスマナーや就活ノウハウを受講した後は、書類選考なしで20社と面接可能です。紹介される求人は営業職が多いです。
ハタラクティブが紹介してくれる求人の中で、営業職は全体の3割程度です。事務や広報、生産管理、総務など、営業以外の職種を探している人におすすめです。
※その他のエージェントについては『大学中退した人が利用できる転職エージェント一覧』をご覧ください。