ハローワーク(職業安定所)は、就職支援を行っている施設です。若者向けの就職支援も行っていますから、最寄りのハローワークを利用してみましょう。
求人の多くは35歳くらいまでが対象で、大学中退した人の多くがハローワークを利用して就職先を決めています。
このページではハローワークの利用方法や注意点について説明しています。
大学中退した人はハローワークへ行くまでの期間が長い
大学を中退した人は、ハローワークを利用しようと思うまでの期間が長い傾向があります。
労働政策研究・研修機構の調査によると、大学中退後に1年以上経ってから行く人は43.8%、そのうち3年以上経ってから行く人は21.9%です。(筆者は4年経ってから行きました)
ハローワークを利用するまでの流れ
最寄りのハローワークへ行ったら、まずは求職申込書に必要事項を記入します。
- 名前
- 住所
- 学歴
- 資格
- 希望就業形態(正社員・派遣・請負など)
- 希望する仕事(業界や職種など)
- 希望の収入
- 経験したことのある仕事
求職申込書を提出し、相談員から「ハローワークカード」をもらいます。
求人情報の検索サービスを利用できるようになります。自宅のネットでも閲覧できますが、ハローワークへ行けば会社名などの詳細がわかります。
また、就職活動で何をすればよいかなどの相談にのってもらえます。
ハローワークサービスは何ができるか
ハローワークでは、主に次の2つのサービスを提供しています。
- 求人情報の紹介
- 就職活動の相談
履歴書の書き方についてもアドバイスをもらえますから、一度も就職活動経験がなければ相談してみるのもおすすめです。
一人で就職活動をすべて行うのが悪いわけではありませんが、就職活動はコツが必要です。
相談員は、転職活動中の人はもちろん、大学中退して初めて就職活動を行う人も沢山見てきています。はじめて就職活動をするなら、就職支援のプロに相談して第三者のアドバイスを受けてみるのはとても有効です。
ハローワークへ持っていく物は?
就職活動のためにハローワークを利用する場合、必要な持ち物はありません。スーツを着ていく必要もなく、私服で大丈夫です。求職申込書やボールペンも施設に揃っています。
失業給付の申請をする際には身分証などが必要ですが、求職案件を見たり登録するだけなら、特に何も言われません。
ハローワーク利用時の2つのデメリット
ハローワークは「ブラック企業が多い」と「中退に理解のある企業かどうか分からない」という2つのデメリットがあります。
1.ブラック企業かどうか見分ける方法
ハローワークは厚生労働省が運営していて、企業は無料で求人を掲載することができます。そのため求人広告を出せないような零細企業・中小企業が多く、いわゆるブラック企業も少なからずいます。
最低限、応募する企業について次の3つは確認しましょう。
- どんな職場環境か
- 残業時間はどれくらいか
- 離職率がどれくらいか(3年離職率50%なら危険です)
ハローワークの求人票に書かれていることが本当かどうか怪しいことはあります。筆者は完全週休二日の企業に応募したところ、採用初日に週休一日だと伝えられました。
窓口で離職率を聞いてみて「あれ?1年離職率が50%ということはブラックなんじゃないか?」と思ったら応募を止めておきましょう。
2.中退に理解のある企業かどうか
ハローワークでは、採用担当者が大学中退という経歴に理解があるかどうかはわかりません。
履歴書の学歴欄に「大学中退」と記載されているのを見ただけで
[char no=”7″ char=”採用担当者”]採用してもすぐにやめてしまうんじゃないか?面接するだけ時間の無駄だろうから不採用にしておこう[/char]
こう思ってしまう担当者もいます。企業方針として中退者は一括不採用とすることもあります。
対策としては『どれだけ履歴書で不採用になっても諦めずに送り続ける』か、『転職エージェントを利用して中退に理解のある企業へ応募する』のがよいでしょう。
大学中退からの就職活動には人材紹介会社(転職エージェント)をおすすめします
大学中退からの就職活動では、ハローワークだけでなく人材紹介会社(転職エージェント)も使ってみましょう。
大学中退者に理解のある企業のみを紹介してもらえるので「いくら履歴書を送っても書類審査で不採用になってしまう…」という悪循環から抜け出せます。
転職エージェントは、入社した人が早期退職すると企業から報酬を受け取れない仕組みがあるので、あなたが長く働けるような企業を紹介してもらえます。